【金沢武蔵ヶ辻・入江・野町広小路】
感動が覚めないうちに書かんなん!書かんなん!と思いながら、月末、昼は走り回って、夜一つ書くとバタンキュウ~・・・。1日伸ばしにしてきましたが、やっと・・・3ギャラリーのツアーが内容はともかく書けました・・・。
13回目になる“金沢ギャラリー訪問”は、8月に開催された「第2回金沢・世界工芸トリエンナーレ」のサテライトとして金沢市内及び近郊の21のアートスペースの中で、8月25日現在、開催中のギャラリーのうちの3ヶ所を巡るツアーでした。今回は美術愛好家と作家だけでなく金沢の若手実業家の参加もあり何とも素敵な鑑賞ツアーになりました。
金沢アートグミ(青草町)076-225-7780
ギャラリー点(入江町) 076-292-2141
ガレリアポンテ(野町) 076-244-6226
今回のナビゲーターは、金沢21世紀美術館の秋元雄史館長で、現在の金沢の工芸とアートを共の体感し、審美眼と素養を身につけるという触れ込みで、20人の定員がかなりオーバーしたようで、マイクロバスがいっぱいなり一部は別の車を仕立てて付いてくることになりました。
また新しい試みとして、各人がカメラを持参してお気に入りの1点を写真に収め、懇親会でそれぞれが写した作品を投影し、解説するというもので、工芸やアートの見方や審美眼を磨くと同時にその作品を選んだ人の思いを聞くことも出来、自分との見方の違いなども学べ、素晴らしい企画でした。
(小曾川瑠那)
(日頃は美術館やギャラリーでは、写真など“もっての外”ですが、駄目だといわれていたことがOKになると、うれしさ倍増、うれしくて、楽しくて・・・縛りから開放されたようで、撮りまくっていました。)
(山村慎哉)
今回のテーマは、一つには「工芸とアート」もう一つは「伝統と現代」ということだそうですが、秋元館長のナビゲーションは素材を通して観るという提案もあり、知っていた筈なのに、改めて“あっそうか”と何とも新鮮な提案に聞こえてきたり・・・。
また、金沢アートグミで前にも書いた「二十億光年の孤独」という壮大なネイミングの謎も意地も張りも忘れて素直に考えてみることが出来ました。お陰かどうか、この展示は作家の作品を観るだけでなく、3人のキュレーターによる3ギャラリー3様の意図にも目が向きました。
それから、お互いにコミュニケーションを図る分けでもないのに一人で見るのとは違う不思議な刺激もあり、作品もアートや工芸と区別することも無く見えない物を探し、見えるかもと、しつこく観察していました。
そっか・・・原口氏の「オイルプール」が水だったら・・・アートにはならないかも、と思うと廃油という素材を通して原口氏の主張が見えてきたり・・・。また、工芸は時代を超えて昔も今も同じ素材でありながら、同じ形態で用途もあまり変わらないのに別物のような今の表情が見えてきます。
まだまだ消化出来ないことが一杯・・・。でも今回の金沢アトリエ訪問は、私にとって、また4~5歳若返ったような、そんな刺激的なツアーになりました。
ギャラリーツアーを仕切った4人頑張る女性ギャラリストに乾杯!!
参加させて戴き有難うございました。