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満天星(どうだんつつじ)見ごろ

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【浅野川大橋→中の橋】
寺島蔵人邸の、樹齢350年以上といわれる庭の満天星(どうだんつつじ)は、今年4月、春の開花前に、幹の一部を切断しました。新しく伸びてきた枝の生育を促すためだそうで、老木を切るという“大手術”を行なうことで生育環境の改善を図ったのだそうです。


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(手前は満天星の老木)


春に訪れたときは、名木に白い花が咲き、ほっとしましたが、今度は紅葉です。今年は11月の入ると、お客様から寺島蔵人邸ご指名の予約が入り2度ほど下見に来ました。ご案内した今月中頃には“まだまだこれから”で、残念ながらでした。


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(満天星と乾泉)


樹齢350年以上!!平成20年(2008)頃から枯れ始めたそうで、市で調べたところ、古い庭園であることから土が硬くて、“つつじ”の根が栄養を吸収できていないことが分かり、土壌改良材や肥料を与え、成り行きを見守ってきたそうです。


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(満天星ともみじの落ち葉)


しかし、よく調べてみると、庭の手前の“つつじ“の幹が枯れて空洞化していて、蘇生の余地が無いことが分かり、ほっておくと枯れた枝には虫が寄りやすく、新たに伸びている若木の生育にも影響するという事から、痛々しく見えますが、やむなく切断することになったのだそうです。


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(もみじの絨毯(じゅうたん)と左隅に切断した幹が見える)


今日28日、北国新聞の朝刊に、写真と共の“見ごろ”の文字を見て、所用を済ませ出掛けました。座敷から望め、庭に下り風で落ちた赤い“もみじ”の絨毯(じゅうたん)に黄金色の“満天星”を眺めていると、何故か、忘れ物を思い出し、もう少しそこに座って居たかったのですが、あたふたと寺島邸をあとにしました。


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(黄金色の満天星と三重九輪の塔)


それにしても、今日のお庭は「乾泉(けんせん)」といわれる枯山水に落葉が赤く染め、三重九輪の塔から眺める黄金色の満天星が見るものを惹きつけていました。


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(寺島蔵人邸の座敷にて)


昔、座敷からお庭を眺め「ここに静座すれば一日は両日、もし七十年生きれば、それは百四十年に値する」と詠じた浅野屋秋台の声が聞こえてくるような・・・藩政期にタイムスリップした錯覚に浸れるのも、ここ寺島蔵人邸の魅力なのでしょう・・・。


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