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あめ買い幽霊・・・

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【梅の橋→浅野川大橋・心の道】
金沢には、“あめ買い”や“餅買い”の幽霊が出たという伝説が幾つかあります。お寺が連なる卯辰山麓寺院群にある光覚寺さんは、その中でも特に有名で、その霊を供養するお地蔵さんがお寺の墓地の小高い丘の上にあり、今もお参りの人がいらっしゃるのか、よくお花が供えられています。


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(光覚寺の墓地にあるあめかい供養のお地蔵さん)


昔からお寺の前の坂は「あめや坂」と呼ばれ、今はありませんが戦前には、坂の角地に広い間口の飴屋さんが有ったといいます。付近にも他の飴屋も有り、その飴屋の多くは小橋の”あめの俵屋“の暖簾分けか弟子だったといいます。


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(現存、小橋のあめの俵屋)
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(あめや坂)

“雨がしとしと降り、生暖かい風が吹くある晩。人が寝静まる刻限に一人の女性が、坂を下って飴を買いに来たといいます。この辺りではあまり見かけない顔で、透き通るような面立ちのその女性に、不思議なものを感じ、つい後をつけていくと、女性の姿が墓地の中に消えると、赤ん坊の泣き声がした。”というお話です。


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妊娠した女性が亡くなり、お墓の中で子供を生み、その子にお乳代わりに飴をなめさせるために現れたのでしょうか・・・・。我が子を思う親のお話ですが、雨の日の飴、あめや坂、何とも旨く出来たお話です。


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(森山2丁目突き当たりが光覚寺)
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(光覚寺の門)


(飴買い幽霊の話には、妻帯を許されなかったお坊さんが、外で作った子供を跡取りにするため、デッチ上げた話というのもあるますが、こちらの話は、それとは全く違うので誤解のないように・・・。)


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(光覚寺)


永国山光覚寺は、浄土宗西山禅林寺派に属するお寺で、天正12年(1585)利家公の金沢入城の際に、越前府中から金沢の移転し、初め城内の新丸の内に寺を建立し、その後、塩屋町に移り、寛永12年(1632)現在地に移転したといいます。


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(鐘楼と昔の鬼瓦)
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(墓地の入り口)
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(山腹の墓地)


ご本尊は阿弥陀如来立像で俊覚僧都の守本尊と伝えられ、寺にある「永国山」の額は、後西院天皇の11皇女宝鏡宮(本覚院宮)の御筆といわれています。敷地は、今も山腹を取り入れた清閑なたたずまいが守られています。


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(光覚寺の由来)
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(光覚寺の目印、隣りの隣り山の上クリニック)


参考資料:光覚寺の寺暦など


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