【常盤橋→天神橋】
最近、雪のお陰で、時間のある時は徒歩で出掛けることが多く、よく旧味噌蔵町を通ります。雪道はバイクが使えないので、スタコラ、すたこら、行ったり戻ったり、子供の頃、大好きだった“道草”を楽しんでいます。
(店頭の暖簾)
今日はお昼過ぎ、何年か前、来た事のあるお蕎麦屋さんに暖簾が掛かっているのが見えたので“道草”をしました。
(お店の看板)
旧味噌蔵町裏町(現兼六元町)にあるこのお店のお昼は11時から3時まで、夜は予約制で5時から8時まで、歩くようになってからもよく前を通るのですが、早いか遅いかで、暖簾が掛かっている時に出くわしたことがなかったのです。
お腹が覚えていました。醤油の“おろし蕎麦”は少し幅広でカタメ、辛味の“大根おろし”と、“オカカ”がのっていて、一味をふって、すすらず、無粋に、よ~く噛んで食べました。他に“牛蒡”と“大根”と“人参”そして何か忘れましたが“葉っぱ”の煮浸し、どれもおいしい、特に白い大根が見掛けによらず、何とも甘くて、つい“何でや”と聞いていました。
(楊枝と一味)
小さな海老の“炊き込みご飯”に香の物、そして蕎麦湯とコーヒーゼリーが付いて1,000円、“ガッツイテ”いたのでしょうネ・・・。写真を撮るのを忘れてしまいました。いつもです。後になって気付ても・・・です。でも、お腹は大満足!!おいしさの証、一粒も一切れも残っていません。信楽も志野の器も喜んでいるように見えます。
ご馳走様でした。
“しつらえ”も素敵です。床の間には、読めなかったけれどセンスのいいお軸、信楽の割れ甕のようなオブジェ、銅板に模様のような緑青がきれいな四角い囲炉裏(いろり)、凝った自在鈎、お料理もそうですが経営者のセンス良さがにじみ出ているように思いました。
待つ間に、店内にあった雑誌に、お店のことが書いてありました。ご主人は女性の方とか、福井で食べた”おろし蕎麦“に感動しお蕎麦屋さんを始められたらしい「自分が、おいしいと思うものをお出しするだけ。」と書かれていました。
(菰の掛かった灯篭に小雪がちらちら)
囲炉裏(いろり)の席が8席、テーブル席が6席のお座敷です。今日、お昼時も過ぎていたので、お客様もそう多くはなく、おりからの雪模様で雪見障子から見える灯篭に小雪がちらついて、なんとも風情のある、しかし、一寸寂しい一人お昼でした。
手打ちそば[徳川]
金沢市兼六元町13-14
TEL076(224)0002
FAX076(224)0056