【梅の橋→浅野川大橋(右岸)】
人気の“ひがし茶屋街”は、しばらく行かないと、お店がどんどん増えているのにビックリさせられます。今や箔屋さんや工芸のお店だけでなく、烏骨鶏や佃煮、麩(ふ)のお店など食の有名店も出店し、益々賑わっていくように感じられます。
重要伝統的建造物群保存地区だけに、規制もあり外観だけ見ていると気付きませんが、随分お店が増えているようで、一様に、昔の町家の外観をそのままに、何処のお店も、内装は和風テイストを残しながら、今風で合理的に改築された店内は、明るくて素敵です。
3月に入って旧一番丁、今の箔一さんの横小路、“お蕎麦屋さん”と“「ふ」のお店”の間に昔からお祭りになると、金沢では何処の家でもこしらえた“おふくろの味押寿し”を体験出来る「押寿し体験厨房金澤寿し」が開店しました。
(お蕎麦屋さんの隣りの押寿し体験厨房金澤寿し)
お店では、年令以外は全て若いという元気な“金沢のおばちゃん”が企画の段階から携わったとかで、嫁いでから毎年、春秋のお祭りになると、わが子の喜ぶ顔を支えに、代々続く嫁ぎ先の味に馴染むのに苦労した、あの頃も忘れ、水を得た魚のように働いていました。
(店内)
ベテラン主婦の“金沢のおばちゃん”は、手先も腕も達者で、おまけに一言も二言も多くて、船頭が多い小船のように“あっちや、こっちや、あ~だの、こ~だの”と五月蝿いだろうと思いきや、それは初めだけ、一旦決まると一致団結。作業ともなると、慣れた手つきで手早くこなしているそうです。
(体験の押寿し)
金沢のおばちゃん達は、お料理だけでなく地元のことも知り尽くしていて、しかもお節介、いや親切で前向き、そして全員10年来のお付合いらしく、店長の言を借りれば、元気な“金沢のおばちゃん”は、“指示待ち”どころか、何の指示もしなくても、的確にどんどん作業も仕事も進んでいくそうです。
(お茶のサービス)
地元を知り尽くした“金沢のおばちゃん”は、押寿し体験のアドバイスだけでなく、お客様のご希望に応じて、“城下町金沢”のこと、そして“ひがし茶屋街”の歴史や文化など、あまり語られない昔話も飛び出すらしく、それを聞きながら、押寿し作りを楽しむのもいいかも・・・。
(2階のお雛様、金沢のお雛さんは1ヶ月遅れの4月3日)
≪押寿し体験≫
所要時間 約30分
人 数 最大20名様まで(1階10名・2階10名)
金 額 お一人様1,500円
予 約 前日午後3時迄にウェブ・またはお電話にて受け付けるそうです。
(単品のばら売りの押寿し)
他にお魚や野菜の押寿しを笹に包んだ単品のばら売りや金沢らしい食品の販売もしていました。
押寿し体験厨房
金澤寿し
TEL076-251-8869
kanazawasushi.com/