【金沢市内】
≪噴水近くの楊貴妃満開!!≫世界三美人といわれた楊貴妃から名づけられただけあって“楊貴妃”は、満開ともなれば淡紅色になる豊満な八重の優美な姿は名に恥じない優雅さと艶やかさ、品格に惑わされます。サトザクラの一品種で、花は大きく淡紅色で,八重咲き、昔から奈良地方にあった桜で,つぼみは濃紅色であるが,開花時には淡紅色となり花弁数は20枚程であるといいます。
(17日、満開の楊貴妃)
今年の楊貴妃は、16日に一部の花がほころび、2日ぐらい経てばと思っていたのですが、17日天気も良くて図書館へ行く前に足を伸ばしたところ“何と満開ではありませんか!!”楊貴妃に惑わされ足止めを食っているうちに昼になり、図書館に行くのを諦め家に帰りました。
(16日の楊貴妃)
楊貴妃は、他の桜のように何本かの花が咲揃って鑑賞に堪えるのと違い、八重咲きで、花が咲くと淡紅色になり、僅か何輪であっても十分鑑賞に堪えるといわれているくらい品格も備わった素敵な花ですが、かといってこっそり拝借してこようと思っても、何か冒しがたい雰囲気を持っています。
隣にある萌黄色の葉の“山査子”やその隣の“満天星つつじ”の小さな花や淡い緑の葉っぱが淡紅色の楊貴妃とマッチし、何やら三角関係を醸し出しているような、そして羨ましいようなそんな感じでながめていました。
(山査子(サンザシ)は、5月に白い花をつけ、10月には2cmぐらいの真っ赤な実をつけます。実は胃腸の分泌に良く、赤痢菌に抗菌作用があり、続けて飲むと血圧に良いそうです。)
≪散りだした大島桜≫伊豆大島や伊豆半島、房総半島に自生する野生種のサクラの一種で、そのため“大島桜“と呼ぶのだとか、白色または微紅色で五弁の花を付け、ソメイヨシノ・サトザクラなどの母種だそうです。花より団子といいますが、あの桜餅は大島桜の葉を塩漬けして包みます。また、昔は炭に用い薪(たきぎ)桜とも呼ばれたそうです。
兼六園には、いくつか有るのでしょうが、私が知っているのは、曲水の板橋と勅使橋の間の右岸と時雨亭の横の園外の園丁さんたちの車がよく止まっているところに大きな大島桜が有ります。17日には散り始めていました。
≪兼六園の咲きかけの桜≫開山は、徽軫(ことじ)燈籠の下、売店寄観亭の前にあるサトサクラの一種で、八重桜の代表的な種類だそうです。濃い大輪の紅色の花は華やかな趣の花です。かなりの古木で毎年楽しみにしている桜です。後3~4日か?天気が良いと意外に早いかも・・・。
御車返し(みくるまがえし)サトザクラの一種で、一重か八重かでもめて、確かめようと牛車を引き返したという伝説の桜で、兼六園には、大きくはありませんが日本武尊の裏の一角にあります。一重の花と旗弁をもった6~8枚の花弁がある花で、八重一重ともいわれています。
塩竈桜(しおがまさくら)は、松島湾の奥州一の宮塩竈神社から移植されたもので、初代は昭和30年代に枯死しますが、その後も兼六園には塩竈神社から移植され塩竈桜(しおがまさくら)を大切に育てられています。17日遂に花をつけました。
(17日咲き出した塩竈桜)
兼六園では、有名な樹木の後継木を、管理事務所の庭や他の土地でも育てています。
(つづく)