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ほっと石川ボランティアガイド七尾研修

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【ほっと石川・七尾市】
毎年、年3回開催される“ほっと石川観光ボランティアガイド研修会”は、今年度最後が七尾市で開催され参加しました。山の寺寺院群の16ヶ寺の内5ヶ寺を七尾のボランティアガイド“はろうななお”の案内でめぐりました。昨年春に訪れ、秋にも予定していて都合がつかすお預けになっていた曹洞宗の休嶽山長齢寺、天満山徳翁寺、瑞雲山龍門寺と浄土宗の無量山宝憧寺、正覚山西念寺です。



(七尾研修会)



(瞑想の道)

(山の寺寺院群の案内板)


山の寺寺院群は、天正9年(1581)、前田利家公が能登の領主になった時。新しく築いた小丸山城の防御を目的に、浄土真宗を除く各宗派の寺院を防御陣地として移転配置したのが山の寺寺院群で、設置当初は29の寺院があったといわれていますが、現在は16ヶ寺で無住のお寺もあると聞きます。




(山の寺寺院群の見晴らし台から左小丸山城跡、正面七尾城跡)


寺院群を結ぶ山道は“瞑想の道”と呼ばれ、平成14年(2002)放送のNHK大河ドラマ「利家とまつ」が決定したことで、山の寺を全国に広めるようと、市が4億円を掛けて整備され、山間に連なるお寺のある風景は、行く人を400年の昔に誘い込みます。途中、視界が開け、前方遠くに七尾城址が左の先に小丸山城址が見え、山側には、利家公が金沢に去った後、城代として小丸山城を守った兄前田安勝親子の墓があります。



(前田安勝親子の墓)


昨年春は、七尾城跡、小丸山城跡の後、最後が山の寺寺院群でしたので、カメラの電池が切れて、お寺の写真が1枚も撮れなくて、悔しい思いをしたので、今回は携帯とカメラの二刀流、満を持して前田家所縁の長齢寺の階段を登りました。



(長齢寺の階段)


≪休嶽山長齢寺≫
前田家の菩提所、休嶽の山号は前田利家公の父休嶽から、寺号は母長齢からといわれ、休嶽と長齢の墓所があり、今回は本堂に入らないので見逃しましたが、前回見せて頂いた寺宝の利家公の若い頃のものや初期の家族の画像があります。敷地には利家公と2代利長公の供養塔(宝筐印塔)やタラヨウや銀モクセイの大きな古木が時代を伝えていました。



(休嶽公と長齢夫人の墓)



(長齢寺のタラヨウの木)

(利家公と利長公の供養塔)


≪天満山徳翁寺≫
二層造りが美しい山門は、上が鐘楼になっていて、正座をして鐘を突くそうです。建物がしっかりしているので聞くと8年ぐらい前に修復されたものだそうです。また、有名な秘仏天狗立像は33年毎の御開帳だとか、前庭には60株あまりの牡丹が植えられていて通称牡丹寺といわれているそうです。数ヶ月後、綺麗に咲いた牡丹を想像しながら歩を進めました。



(二層の山門)


≪瑞雲山龍門寺≫
七尾城4代の畠山義元の能登三井の菩提寺興徳寺と合併したお寺だそうで、「魚寄せ大ケヤキ1本建て」といわれる本堂は、船を逆さまにしたような宝形型といわれる建物で、アンシンメトリーで、玄関が左に寄っています。本堂の裏には天然記念物の巨大な「羅漢槙」があり、墓地には、アレッこんなところにと思わせる瀬戸内海の伊予水軍河野家一族の墓があり、歴史の謎に思いを致しました。



(宝形型の本堂)

(伊予水軍一族の墓)

(天然記念物の羅漢槙)

(解説板)


≪無量山宝憧寺≫
今回のプログラムは。午前中に5ヶ寺をめぐりをということから、どちらのお寺も境内で、“はろうななお”のガイドさんのお話と写真を撮るだけになりましたが、宝憧寺では、前回直ぐ本堂に入り、あまり気付かなったのですが、今回、行き届いた建物や境内の手入れに感じいりました。そしていま一つ門前から見えるケヤキやタブの古木が、お寺の風格や荘厳さを演出する名脇役のように見えました。



(宝憧寺とタブの木)

(宝憧寺のケヤキ)

(宝憧寺の歯治し地蔵堂)


≪正覚寺西念寺≫
門前から山門を窺うだけの訪問でしたが、昔は鬼寺と呼ばれ、地獄絵図が恐ろしくて、子供たちの教育の一環として使われたそうです。昔の親の思いは何処も同じで、育った土地は違いますが、子どもの頃の怖かった思い出が蘇ってきます。現在、無住で日頃はお隣の宝憧寺さんがお世話しているらしく、当日も六地蔵には蝋燭が点されていました。




(西念寺)


(七尾のボランティアガイド“はろうななお“は、現在26名。年間280回約8000人のお客様を、中世の守護能登畠山家の七尾城、前田家の小丸山城、長谷川等伯展で知られる県立七尾美術館、花嫁のれんで知られる一本杉通り商店街、そして今回訪れた山の寺寺院群をご案内されています。)



(七尾の等伯?)


参考資料:七尾市観光協会発行の「山の寺寺院群と瞑想の道・前田利家ゆかりの地・山の寺」ほか


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