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Channel: 市民が見つける金沢再発見
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今年も彼岸の中日は聞善寺さん

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【横安江町商店街→堀川揚場跡→瓢箪町】
彼岸の中日は、市内の方々と東別院に集合して、堀川界隈の散策と瓢箪町の聞善寺さんの押絵を拝観しました。後3週間で、兼六園の桜も満開というのに、その日は、とんでもなく寒くて、時々小雪が舞うという最悪の日でしたが、総勢約40名。私も鼻水を垂らしながら口も良く回らず、話は半分になりましたが街歩きのガイドをさせて戴きました。


(だらだらと長い話をするより良かったという人がいましたが・・・。)



(聞善寺さんの本堂)


それでも約1時間、東別院、横安江町、西外惣構跡の極楽橋、西別院や近くの本願寺派の寺の伝承などを語り、旧古餌指町や堀川界隈の細い小路が繫がる昔ながらの街並みを歩きました。初めて通るという人や昔この辺りに住んでいたという方もいて、話に花が咲き、ガイドをしながら話しのキャッチボールを楽しみました。



(東別院前集合)


お目当ての聞善寺さんへ。本堂では暖かいストーブが冷え切った身体に何とも心地よく、寒さのためか、この時間帯は私達のグループだけということもあって、ガイドが終わったことで気も緩み、お昼前だというのに、ご住職のお話を聞く前から、もう有難た~くなっていました。



(親鸞上人のイラスト入り)


毎年、楽しみにしているのが住職の法話です。分かりやすく、話しぶりも親しみやすく、年を追うごとに説得力も増し、引きずり込まれていましたが、今年は、今まで文字だけのフリップが、新しく紙芝居風のフリップが登場し、外人対応か?ローマ字のタイトルに、親鸞さんや一休さんの似顔絵まで飛び出して、本に描かれているものに、あまりにもよく似ているのでビックリしました。




(蓮如さん誕生の押絵)



(ご住職の法話)

(親鸞聖人一代記)




今回は、蓮如さんと21歳年上の一休さんの交流についての逸話でした。「曲がりくねった松」のお話です。一休さんが、曲がった松を真直ぐに見ることの出来るのは蓮如しかいないというあの有名な話ですが、似顔絵を示し、「曲がった木だな~と真直ぐに見る(そのまま見る)」というお決まりのオチ(教え)ですが、分かりやすく一寸だけユーモラスに話されました。



(他に、“阿弥陀経”の「従是西方過十万億仏土」(ここから十万億の仏土のところに浄土がある)を一休さんが茶化して蓮如におくった句「極楽は 十万億土と徳ならば 足腰立たぬ 婆は 行けまじ」(足腰立たない婆は行けんぞ)に対し蓮如の返句「極楽は 十万億土と説くなれど 近道すれば 南無のひと声」(いや、南無・・・一声が近道や)など、双方、皮肉たっぷりに応酬しあった話や親鸞上人の一代記と、今年も心の残る彼岸の中日になりました。)



帰りに、5月に7つの真宗大谷派の寺院が落語家とコラボで開催する真宗入門講座「法話と落語」“第二回おてらくご”のチラシを戴いてきました。最近、お寺さんが活発で、こちら聞善寺さんでは、秋にはアートイベント「オテラート」もやっていて、お寺さんが年ごとに楽しいところになっているような気がま~す。


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