【長野県飯山市】
今年の第21回寺町サミットは、北陸新幹線が開通して金沢から1時間チョットで行けるようになった長野県飯山市が開催地でした。とは言っても交通手段はバス。午前中、飯山に到着すると、新幹線に乗ったつもりで駅舎を一巡りし徒歩でサミット会場の真宗大谷派の西敬寺へ、今年の参加者は加盟8都市から約240名。金沢からは、主催地の飯山市と高岡市に次いで多く3寺院群から40数名の参加でした。
西敬寺は、親鸞さんの弟子が建立したお寺だそうで、飯山は雪害から瓦屋根が無くトタン屋根の建物の中にあって珍しい茅葺の山門は、金沢の真宗大谷派の寺院とは趣が違い印象的でした。境内では、新緑の中、色とりどりの美しい薬草らしい花々が住む人の心を伝えてくれます。
サミットでは、メインテーマ「寺院を活かしたまちづくり」に、サブテーマ「市民の心を豊かにする寺町の維持」で、各市「来るべき姿、理想の100年後」について発表されました。発表については、どちらのグループも共通するのは、人が連動し、人に支えられて、共同する拠点としてのお寺の役割を踏まえた発表でした。そして、各市の市長、副市長による意見交換会に続きました。
基調講演は、信州大学の笹本正治先生の「宗教を活かしたまちづくり」で、実のある熱いお話でした。先生の専門は、戦国大名武田家や山村史の研究をはじめ広範囲にわたり、信仰史などの研究は歴史学だけでなく民俗学分野の調査を行い、地域に対して報恩をするべきだとする考えから、地域活性化などにも力を入れられているそうです。
明るいうちに泊まりの斑尾高原ホテルへ、シーズンオフのスキー場は、日当たりが悪い谷間には雪溜まりが残り、別会場で行われた懇親会が終わる頃には寒くなり、ホテルでは部屋の障子を開くと真っ暗闇、懇親会までは感じられなかった寂しさがつのってきました。
翌朝は快晴!!
(つづく)