Quantcast
Channel: 市民が見つける金沢再発見
Viewing all articles
Browse latest Browse all 876

寺町台”寺活協議会の寺院“西方寺②

$
0
0

【寺町5丁目】
西方寺には、前田利家公が奉納したという鏡之天神尊像画があると聞きます。水鏡に現れた衣冠束帯の菅原道真と紅白梅が描かれ画像の余白には近衛龍山前久の画讃。鏡天神之讃が書かれているそうです。



(西方寺本堂)



(前田利常公)


言い伝えでは、菅原道真が自らか鏡に向かって描いたといわれています。この画像は3代利常公が城中に奉っていたのを預かったので「お預り天神」ともいわれていたそうですが、すでに顔やはっきりしなくて忿怒形といわれる顔容だそうです。



(平成23年1月11日北国新聞記事より)


明治に入り神仏分離令に際し、椿原神社(椿原天満宮)に、またまた預けられていましたが、昭和35年(1960)に西方寺に戻ったそうです。


(毎年初詣には鏡之天神画が公開され「合格祈願」「学業成就」「就職成就」を祈願します。)



(西方寺門)


西方寺では、神仏分離令以前、天神様の尊像画は神仏習合の思想(本地垂迹説)により、天神の別名天満大自在天神が十一面観世音菩薩の本地として祀られていていました。金沢の城下は藩政期には火災に、明治には排仏棄釈、廃藩置県などで前田家から伝わった貴重な品々の多くは損失しますが、西方寺は霊場に指定され願掛け寺として、今も信仰を集めています。


(本地垂迹説というのは、神道と仏教を両立させるために、奈良時代から始まっていた神仏習合(神仏混交、神と仏を同体と見て一緒に祀る)という信仰行為を、理論付けし、整合性を持たせた一種の合理論で、平安時代に成立しました。その基礎には仏教以前の山岳信仰と修験道などの山岳仏教の結びつきがあったといいます。)



(稲荷大明神)


≪金沢城下霊場≫
金沢三十三観音霊場、第十五番 十一面観音菩薩(泰澄大師作)
金澤四十八地蔵霊場、第九番 金沢地蔵伝説飴買い地蔵
金澤二十八不動霊場、第二十三番 稲妻不動尊
金澤二十五天神霊場、第二番 鏡天神尊像画(前田利家奉納)


・九萬坊大権現祈禱所
・良縁結実稲荷大明神


(平成25年1月9日北国新聞記事より)


西方寺は、亡くなったペットの供養寺として知られています。本堂には動物の守護神「馬頭観音菩薩」が祀られ、毎月11日「ワンワンの日」22日は「ニャンニャンの日」とし、生きたペットの健康祈願もはじめたれているそうです。


(毎年初詣には愛玩動物 馬頭観音菩薩 「ペット祈願祭」愛犬、愛猫達の「身体健康」「交通安全」を祈願します。)



(西方寺境内と動物霊堂)



今年の入り3月には、本堂で「寺活コンサート」と銘打ちN響奏者ら若手音楽家がコントラバスとハーブ演奏会が、地域のコミュニティサロンが多くの市民を集めて開催され、他の寺町台寺活協議会の新しい活動といて、お寺が持ち回りで「お寺で朝市」「お寺でお話」「セミナー」など、地元紙を賑わせています。


(平成27年3月9日北国新聞記事より)


参考資料:西方寺公式ブログチェン寺チャレン寺など
http://unlocks.blog.fc2.com/


Viewing all articles
Browse latest Browse all 876

Trending Articles