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「にし」と「ひがし」の厄払い

【にし茶屋街】
金沢では、にし、ひがし、主計町の芸妓が勢ぞろいの「金沢おどり」が、今年も9月に盛大に開催されます。元々、芸は各茶屋街がライバルで、日舞も長唄も流派を異にし、それぞれ流派の芸の高みを目指しています。「金沢おどり」では、芸へのプロ意識と流派のプライドを大切にしながら、互いの茶屋街が協調し金沢の芸としてご披露なさっているそうです。


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(にしの「金沢おどり」のポスター)


三茶屋街の芸妓さんにとっては、それぞれ極めた芸だけに協調はかなり大変な事に思えます。「金沢おどり」では出来ても、これだけは譲れないという物や事が有るのではと思いますが、うわべしか知らない我々素人には、その譲れないものの象徴としてかどうかは分かりませんが、しいて言えば「厄払い」の違いがぐらいしか気づきません。


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(観音院)
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(ひがしの観音院のトウモロコシ)


「にし」は「ひがし」のトウモロコシと違い粽(ちまき)のようです。それも人に言われて初めて分かるくらいですから、それまでは全く気づきませんでした。因みに「ひがし」は近くにある観音院のトウモロコシで、よく知られています。真言宗の四万六千日の縁日で求めた縁起物で、今年は8月22日で、店や家の軒につるすと、家内安全や厄払いにご利益があるといわれているものです。


(「ひがし」は、トウモロコシの多い実は、家族の繁栄に、そしてふさふさした毛は「儲け」に通じるというわけです。)


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(四万六千日のポスター・今年は8月22日)


四万六千日と”七稲地蔵尊祭礼“
http://ameblo.jp/kanazawa-saihakken/entry-11338926008.html


何故「にし」が「粽(ちまき)」なのかはよく分かりませんが、一説には、イネ科のチマキ笹が用いられ中には食べ物は入っていなくてご利益が入っているということのようです。京都の祇園祭で売られたもののようで、八坂神社のお払いを受けたものだそうですが「にし」とのご縁についてもよく分かりません。


(近くに有る、蛤坂の八坂神社(祇園社)と関係が有るのでしょうか?また、「ひがし」がトウモロコシだからこちらは粽(ちまき)?そんな単純な事ではないでしょうが?)


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(にしの粽)

よく知られているのは、粽(ちまき)に「蘇民将来之子孫也」と書かれた護符が付けられていて、その由来は大昔、神話の時代、スサノオノミコトが貧しい蘇民将来の家で受けら温かいおもてなしに対して、そのお礼に「今後、疫病が流行したときは、蘇民将来の子孫と言い茅の輪を腰に着けておれば災厄疫病を免れる。」と告げた故事に基づいています。


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(にしの粽)
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(にしのトウモロコシ)

(粽(ちまき)は、家の中に邪霊が入るのを防ぐまじないの札の意味で、「にし」の何軒かのお茶屋さんは、京都の祇園祭のものだそうで、他に「ひがし」とは違う真言宗寺院のトウモロコシを厄除けになさっているお茶屋さんもあります。)


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