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金沢では初めて?若手作家のチャリティーオークション

【金沢アートグミ・金沢21世紀美術館】
日本では、特に地方都市では「オークションauction」という言葉にはあまり馴染みがありませんが、誤解を恐れず言えば日本語の「競り」とか「競り売り」のことのようで商取引の原型と言えます。はじめて見たのですが、スチュエーションや言葉の違いはありますが、私が知っている「道具屋の競り」や「花屋の競り」に共通するものを感じました。


(現在、世界のアート市場は、美術館、ギャラリー、オークションが有機的に共同していて、音楽市場を大きく上回る何兆円という巨大な市場が形勢されているらしく、売り上げではオークションとギャラリーの割合が約半々。現代アートではオークションの凡そ13%を占めるのだそうです。)


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(入場するとバトルと出品作品一覧が配られました。)
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(オークション会場の金沢21世紀美術館)


今回の金沢工芸アート・チャリティーオークションは、金沢の若手工芸家や現代アーチストの小品のオークションで、世界へ北陸の現代アーチストを発信し、同時にアーチスト達が経済的にも自立しながら、作品制作が出来るような環境を継続して創ることが目的だそうで、当日の売上は全額出品アーチストに支払われたそうです。


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(金沢アートグミでの作品展示)

作品の展示と販売は、10月17日から30日のNPO法人金沢アートグミでの作品展示と10月31日の金沢21世紀美術館シアター21のオークションで、作品展示もオークション会場も「オール金沢」を全面に出して開催されました。そしてオークションの運営は実行委員会の委任を受けた東京の(株)AGホールディングズが運営しています。


(株)AGホールディングズ
https://www.ag-h.net/company.html


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(作品の1部)

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(金沢21世紀美術館の会場前)


≪出品作家と作品の条件≫
① 2015年4月1日時点で35才未満の方で、金沢・北陸地域で作品の制作活動をされている方。
②応募作品は自作、未発表(学内展は除く)のものであり、第三者の知的財産権を侵害しないものに限る。
③平面絵画、工芸など、意欲的な作品。
平面(壁掛作品)タテ80cm×ヨコ80cm 以内
立体作品正面×奥行×縦の三辺の合計が90cm以内で作品の手持ちが出来る程度の重さの作品。


(出品作品は、金沢工芸アート・チャリティーオークション実行委員会が厳選したもので、実行委員会は、実行委員長秋元雄史氏(金沢21世紀美術館館長)実行委員真鍋淳朗氏(金沢アートグミ理事長)柴山哲治氏(株AGホールディグズ代表)です。)


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(会場のパワーポイント、後は撮影禁止)


≪オークション会場の様子≫
入場は無料ですが、事前の登録のある方が優先になっていました。今回の参加者は約90人だそうで、事前予約と当日予約が約半数で、少しだけ当日が上回っていたようです。


(当日、会場には参加者の他にほとんどの作家が作品解説の参加し、スタッフや学生アルバイトも含めると百数十名ぐらいになり、21美のシアター21は熱気に満ちていました。)


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(会場前の作品表示)

作品は、応募多数の中から厳選された33作品、作家は28名、当日作品は完売。売り上げについては、ここでは記載しませんが、それなりの成果はあったと聞きます。


(オークションは競売人(オークショニア)の品位と品格がにじむ、しかも軽妙なトーク、そして作家自身の作品解説で進められました。入札する参加者は事前に渡されてパドル(番号札)を競売人が付ける金額に反応し掲げますが、競合すると一度に上昇する金額の5000円が繰り返され、もっとも高い入札金額を提示した人に落札(販売)されました。落札価格はハンマープライスといい、落札ごとに、競売人によりハンマーが打たれていました。)


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(33点の作品一覧)


≪主催者によると≫
参加者の意見としてはポジティブなものが多かったようで、良かった点は、出品作品にバリエーションがあり、事前展示があったこと、決済方法のスムーズさなど、褒めていただく言葉が多かったそうです。

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(チラシより)


≪出品者からのアンケート≫
アンケートの内容も概ね前向きなものが多かったそうで、「思っていたよりも高い値段で売れて嬉しかった。」また「安くて、残念だった。」という意見が少なからずあり、今後の作家活動に精神的な影響を及ぼすかもしれないが、悪いことではないと思う。また、潜在購入者と直接話す機会を持ててよかったとの意見も多数あったようです。



≪その他≫
今回は、東京などのコレクターグループが、10数人このために来沢され、オークションに参加されました。翌日、主催者の一人金沢アートグミ理事長(金沢美大教授)の真鍋先生ほかの引率で、市内の作家のスタジオ訪問を行い、作家とコレクターとの出合いがあり、互いに、特の若い作家には得るものが有ったように伺っています。


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(出品作家木谷洋氏のアトリエ)


コースは:
KOGEIまつきち→古田航也スタジオ(東山)→宝生寿し(金沢・金石の名店)→問屋まちスタジオ→木谷洋・堀至以アトリエ(金沢美大)→ルンパルンパ(画廊)→四井雄大アトリエ(真福院)でした。



≪参考≫
KCACA-金沢工芸アート・チャリティーオークション
www.kcaca.net/


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