「東山1丁目」
Facebook友達の宇都宮千佳さんと荒木明日子さんのコラボ“金沢弁の「天ノ岩戸」”が東山の町屋塾で開催されたので行ってきました。私は踊りとか芝居が苦手で見に行く事は殆どありませんが、昨年、荒木さんにお会いしたとき、来年は行きますと口約束をしてしまい、荒木さんと金沢弁に引かれ善光寺ならぬ「天ノ岩戸参り」に行ったという次第ですが、なんと気持ちが高ぶり、感動もの!!その「天ノ岩戸」についてはまたの機会にして、今回は町屋塾について少し綴ります。
町屋塾は、何年か前?何時だったか忘れましたが、ボランティアガイドのひがし茶屋街休憩館の当番で、お昼にぶらりと訪れたのが始めだったと思います。ご飯は雑穀を混ぜて炊いた赤飯で、不摂生を自覚している私には、何か体に良いような気がして、以後、体調が余り良くない時に町屋塾の赤飯を思い出し、たま~に食っても良くなる分けもないのに、季節の変わり目などに行くようになりました。場所は、ひがし茶屋街の近く、山裾のひっそりとした小路にあります。
(町屋塾が有るのは、軽自動車がやっとの小路で、冬は「雪すかし」をしなくていいように、旧観音町より以前から町の人達で融雪装置が設置され、春は「観音院の桜」を見上げ、四季を通し卯辰山や浅野川の散策の後のカフェタイムに隠れ家的な利用も出来るというところです。最近、カフェは金土日、木は定休日)
(町屋塾の玄関)
(教室や催事の日程表)
(店頭の告知チラシ)
何時だったか、天井板の木目が余りの美しいので、宇都宮さんに聞くと、初めは黒くくすんでいて気付かなったそうですが、洗いを掛けて磨くと素晴らしい木目が現われたそうです。建物は昭和の初めに建てられたもので法律関係のお偉いさんのおもい者が住まれていたらしく!?贅を尽くしたもののようです。
(白龍の土佐漆喰の鏝絵)
お店のオーナーは、初めは知らなかったのですが、ウッキペディア(インターネット上のフリー百科事典)に載っていて知る人ぞ知る舞踏家の宇都宮千佳さんです。宇都宮千佳さんは、金大を卒業され、イギリス等で活動の後、金沢で開業するに当たり、なかなか思うような物件も見つからず、数年後にこの町家が見つかり、平成22年(2010)に改装して開業されたそうです。
(宇都宮千佳さんの出身地の愛媛で、古民家の改修も行っていた叔父に相談すると天井にいたく惚れこみ、そこからはとんとん拍子で、愛媛や鳥取から材木が運ばれ、建築家、大工、左官、建具屋、工務店がそれぞれに匠の技を発揮し、店頭に土佐漆喰彫刻の白龍をシンボルに店開きとなったそうです。)
この2階建ての「和」の空間では、お食事の他、1階は、龍宮(14畳)と名づけられライブ、ワークショショップ、音楽や踊りの稽古、ミーティングに心落ち着く空間で、2階は、龍の間“古志庵“(8畳+3畳)は、昭和初期の町家の風情を味わいながら、お茶会、句会、勉強会、展示会、結婚式写真撮影、休憩などで貸し出され様々に使用されています。
CAFÉ十一夜|金沢市のワークショップ【町屋塾】