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神話「天ノ岩戸」と私

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【東山・町屋塾】
私が、物心ついた頃には「神話」は、戦争と共に吹っ飛んでいました。反動もあり「天ノ岩戸」など神話の世界は、そうとう大人になってから言葉を聞いただけで、それも迷信の枕つきですから、何の話かなど聴きも調べもしないままこの歳になってしまいました。また、踊りにも余り関心がなく宇都宮さんが「天ノ岩戸」をやると聞いても失礼な話ですが聞き流すだけでした。今回は勢いで“行く”と言ってしました。ですから予備知識など全くなしの観客でした。



(天ノ岩戸のチラシ表)


それが、それが、私には語りと踊りの2部制になっていていたのが良かったのでしょうか?語りに興味が沸き、心に沁みたのか目を見開いて踊りも最後まで見いっていました。


(語りは落語や講談、浪曲など子供の頃から親しんでいたので面白く思えば聞きますが、踊りは日本舞踊もフラメンコも最後まで見た覚えがないくらいで直ぐ寝てしまいます。それが何故か、今回の「天ノ岩戸」の踊りは最後まで見入り、しかも感動してしまい、家に帰り物語の学習を始めていました。)


(天ノ岩戸のチラシ裏)

お話は、弟素戔嗚尊の悪さで、怒った姉の天照大神が天岩戸に隠れて世の中が闇になる話ですが、今風に言うと火山の噴火により火山灰が空を覆い、太陽の光が届かなくなる現象を表すものか、また、日食を表すと言う解釈もあり、冬至を過ぎて弱くなった太陽が力を取り戻すと言う話もあります。また、人は一度死に、地下世界に行った後、再生すると言う話など世界中に広くある話だそうです。


(荒木さんの語りは、初めて聞く名前や地名もありましたが、話しが分りやすく、国造りから、天ノ岩戸に天照大神がお隠れになり闇の世界、さらに鶏を集め鳴かすなど岩戸の前の大騒ぎ、そして岩戸が開き「貴方様より貴い神が表れたので、喜んでいるのです」と言うくだり、天照大神に鏡を差し出し、鏡に写る自分の姿をその貴い神だと思いこんだ天照大神が、その姿をもっと良くみようと岩戸をさらに開けると、隠れていた者が手を取り岩戸の外へ引きずり出し、すぐに注連縄を岩戸の入口に張り、「もうこれより中に入らないで下さい」と言い天照大神が岩戸の外に出、国が明るくなって目出度し目出度し・・・。前語りで荒木さんの名調子を聞かなければ多分寝ていたのでは・・・)





(天ノ岩戸の舞台)

いずれにしても、私は最後まで踊りに見入り感動し、素晴らしい初体験で自分自身の再発見をしていました。


(どうでもいいことですが、何故、今まで踊りが苦手だったのか?そんな事を思わずには居られなくなって、今、そんな事に思いめぐらし暇人は一人遊びをしています・・・。多分、育った環境も有ると思いますが、踊りは美しいと思うだけで、私にはそれ以上は深く見えないのでしょう、直ぐ厭きてしまいます。感性が弱いのでしょうネ?)


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