【金沢市】
工藝建築!?初めて聞いたのは去年だったか、いやもっと前かもしれないけど、はっきり意識したのは、2回目の「金沢まち・ひとサロン」のネットの募集広告でした。工藝も建築も明治以後に出来た外来語の翻訳で、それを一つにした造語ですが、いずれも別の言葉がくっかないと抽象的で曖昧で、しかもその曖昧な言葉が二つ、どちらも普段から知っている単語で、深く考える事もなかったのに工藝と建築が一つになっているのが気になり、その概念が知りたくて参加しました。
(金沢21世紀美術館)
どうも「工藝建築」というのは、金沢21世紀美術館の館長秋元氏の提唱らしく、金沢まち・ひと会議のHPの調べると、建築をいわばひとつの工芸作品として考えてみる試みのようで、歴史的に見れば、建築は工芸技法の神髄が集めた総合的な空間作品であった時代もありますが、近代化の建築では、そういった工芸的作品性は薄れています。
(金沢21世紀美術館の秋元館長)
そこで、金沢まち・ひと会議では「工藝」がもっとも金沢らしさを秘めていて、将来、「工藝建築」なるものを展開する上で金沢が最もふさわしいという事から金沢で議論しなければ何処でするのだ!?という事のようですが、その工藝建築とはいかなるものかその定義は秋元氏の中にはあるのでしょうが、頭が固いのか工藝や建築を言う言葉に捉われている私にはまだ見えてきません。
今思えば何年か前、病院の壁面に地元の新進陶芸家4人が各階の壁面に陶板が設置されてのを見に行きました。陶板の監修は金沢21世紀美術館の館長秋元氏が請負っていました。病院事務長は、これは単なる室内装飾ではなく「地域医療のみならず文化・芸術たいしても責任を担っていく」という病院側の理念のシンボルだと言い、病院を設計された「金沢まち・ひと会議」の主催者浦氏の「建築とアート(工藝?)が垣根を越えて何かが出来る可能性がある」と言われていたのが思い出されます。
当時の私は、これが「工藝建築」だと捉えていましたが、どうも議論によると、そのような事も含めて、もっと大きな概念のようです。そういえば、確かに病院や図書館や会館の陶壁は金沢にはかなり作例があり、この病院では各階に有るというのは異例ですが建築の部分でしかありませんので、ことさら「工藝建築」と言わなくてもいいはずです。
どうも議論は、現代における新たな建築作品の可能性、新たな工藝の展開可能性のようで、素材・技法・空間スケールという視点から「工藝建築」という概念を議論することから、それが見えてくるのでしょうが、回を重ねる期とに、見えたと思った形(茶室?ガウディの建築?等など)が崩れて、議論が深まっているのか、とっ散らかっているのかそれすら分からなくなります。
また、「工芸建築は産業となりえるか」というテーマでは、地域価値・資産価値の向上と、工芸の振興という両側面から、工芸建築の現代における経済的持続可能性を議論されています。ウンン!!最近、好奇心だけの私では付いていけないかも、そして、この先何のお役にも立てないな~と・・・。
≪議論の詳細は≫
9|27第3回金沢まち・ひとサロン-金沢まち・ひと会議
http://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=2&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwi4n-yjoZTLAhWCGqYKHYfeDLsQFgggMAE&url=http%3A%2F%2Fmachihitokanazawa.com%2Fnews%2F473%2F&usg=AFQjCNE6DM9_8vUxi_DxanRR5TlCF7i_Lw&sig2=qwVXWYAMyfogcjrW9P6TCw