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Channel: 市民が見つける金沢再発見
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金沢の都市的魅力は!?景観条例!!

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【金沢市】
金沢の都市的魅力の一つに、古いもの(歴史性)と新しいもの(現代性)が共存しているといわれています。金沢が約400年の歴史都市ということもありますが、第2次世界大戦において京都・奈良とともに府・県庁所在地として戦災に遭わなかったことに起因します。

 


戦後、日本の都市近代化は、鉄筋コンクリートと欧米化の近代都市を目指します。その点から見れば、当時、都市に残る「古いもの」は、汚くて、不便で、不経済、貧しい、そして時代遅れなものとして見られ、それを保存することは、現代的で未来都市を目指す多くの都市では、役の立たないものとして新しいものに造りかえる必要に迫られます。

 


これに対して、金沢では保存しつつ開発していきました。「あちらを立てれば、こちらが立たず的」な葛藤の中、古いものを活かしながら、新しいものを造って行かなくてはならないのは、非常に厄介で手間がかかり、新築より費用もかかるものもあり、一時、1周遅れと揶揄された時もありまいたが、今となれば全国何処の都市とも違う情緒ある元城下町として評価されています。

 


金沢の街は、幸に!?戦災に遭わなかったことで古いものが残りました。それでも表通りには「新しさ」「前衛性」を持たねばならない部分もあり、その表の空間の現代性を支えるため、その表通りに沿いから見え隠れして走る裏通りが、経済的など諸々の事情で古い町並みが残されました。表通りの奥行きともいえる裏通りが、現在の金沢の街の景観を保っているといっても過言ではないように思います。

 


金沢では、その裏通りの路地、坂、石垣、土塀、用水などの部分や細部の佇まいですが、この細やかな景観や地形が織りなす綾が金沢らしい景観を形づくっています。現在、こうしたことに気づき始め、その保存には、すくなからず力を注ぐようになります。

 


そして「金沢市における美しい景観のまちづくりに関する条例」が平成21年(2009)3月24日 条例第4号が制定されました。

 

金沢市HP景観条例
http://www.city.kanazawa.ishikawa.jp/reiki/reiki_honbun/aa40014361.html

 

 

金沢の都市的魅力に富んだ旧市内は、歩いて廻れるコンパクトサイズです。車などがなかった藩政期の町の構造や雰囲気が良く残っていて、裏通りを歩けば金沢の歴史と文化が垣間見ることが出来ます。

 

【投稿】金沢らしい町柿木畠に70mの上空道路!?


10月25日に開かれた金沢市の景観審議会で、金沢市役所第2庁舎建設に伴い、約400年前に造られた金沢城西外惣構跡の真上に本庁舎と第2庁舎を結ぶため「上空道路」が架けられることについて委員から景観や用途に疑問の声が相次いだそうです。

 

市は8月末に市景観審議会建物部会で了承され、町内会もおおむね理解を得られたと説明し、すんなり決まる予定でしたが、11月に再度市から説明されることになりました。

 

 

テレビのニュースによると、景観審議会森会長は「景観的には、もちろん無いほうがいいわけですが、むしろ納得する形で進まなくてはならない」と「上空通路」は景観的には無い方がいいとしながら、どうも建設を進め審議委員を説得する姿勢のようです?

 

市長も、景観については最大限に配慮をと言っているそうですが!!

 

金沢の売りは、「歴史と文化」を大切にする町だったはずですが・・・。

 

(上記は、某新聞社に投稿したものですが、何故か?今、現在掲載られていません。)


参考文献:「ウエルシー・ポリス金沢の道」平成2年7月・金沢経済同友会・発行


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