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金沢城の外濠公園①白鳥路のホタル

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【金沢・丸の内】

金沢城の外濠は、4つの堀があり「白鳥堀」「百間堀(蓮池堀)」「大手堀」「宮守堀(いもり堀)」と言われています。金沢城外濠公園は昭和24年(19493月、金沢城の堀を埋め立てて市民に公園として開放した事に始まり、現在では交通の便もよく市民・観光客の憩いの場所となっています。

 

 

(白鳥路の入口に立つ看板)

 

金沢城外濠公園は、約2.2haの特殊公園として白鳥路・沈床園(百間堀)・大手堀3のスポットがあります。白鳥路は散策路として、沈床園(百間堀)は春の花見時、一般に開放されブルーシートが敷かれ、屋外の臨時宴会場化し、大手堀は金沢城の堀の中で今なお唯一残っている堀で堀沿いは桜並木が名所です。因みに宮守堀跡は、戦後、石川県兼六園テニスコートになり、平成22年(2010)に堀の一部や鯉喉櫓台が復元され、金沢城公園に属しています。

 

 

(白鳥路の水辺)

 

白鳥路のホタル狩り

先週の金曜日、友人に誘われ白鳥路へホタルの鑑賞会に行ってきました。その日は特に寒く、家を出て歩けだすと、鼻水が出るやら体が震えるやら、家に引き返しセーターを着込み出直しました。こんなに寒くては2,200も居るというホタルは出ないかもと思いながら待ち合わせの場所に急ぎました。

 

(金沢市が作成したチラシ)

 

少し早めに着いたので、友人を待つ間、白鳥路は寒さにも関わらず多くの市民や観光客が詰め掛けていました。その中には子ども達も多く見られ、ふと、子どもの頃、兼六園で見たホタルの乱舞する姿に興奮したことが思い出され、この寒さでは、ホタルの出が少ないのではと、答えは分かっていても世話人に尋ねたり、いい歳をして焦り、興奮する子どもっぽい自分に驚いていました。

 

(お世話は、ボランティア団体「白鳥路ホタル友の会」が運営を担い、「金沢ホタルの会」が説明役を務めていました。)

 

また、知り合いのメールには「こんな肌寒い夜は🌙は見えないよ。やっぱ、ムシムシ暑い😵 夜がオススメ」と言ってきたり、その頃には一緒に鑑賞する皆さんも集まり、会場には、もう大勢が集まり、後ろから押され前からはぶつかるというホタル鑑賞でした。

 

同行の友人は、先週も来たとかで、ホタルも人も先週の方が多かったと言っていましたが、写真が撮れなかったのが残念でしたが、暗いところにポツン・ポツンと光るホタルに見入っていました。しかし、さっき思い出した昔のようなホタルの光がうごめき乱舞する姿はありませんが、儚い命を燃やすように光るホタルに共感したのか、身につまされたのかは分かりませんが、何故か来てよかったと感じていました。

 

(チラシより)

 

白鳥路のホタルは、昭和59年(1984)に行なわれて水路の改修工事の時には、ホタルの姿はなかったそうです。何でも翌年から金沢市が”市街地にホタルの飛び交う光景を再現しよう“と取り組み始めたそうです。当時から、金沢ホタルの会扇台小学校の子ども達によってホタルの幼虫の放流などが行なわれ、その後、ボランティア団体「白鳥路ホタル友の会」が立ち上がり、市民の自発的な参加・協力によってホタルの保全が進められたと、主催者発行のチラシに書かれていました。

 

(チラシより)

 

ホタルは成虫と幼虫でエサが違うそうです。成虫は羽化後、何も食べないそうで、口が退化していてせいぜい口にしたとしても水くらいらしい、幼虫ですが孵化後にはカワニナ、モノアラガイという巻き貝を食べて成長し、ホタルの幼虫には鋭い大アゴがあり、消化液を出しながらカワニナにカミ付き、消化液に触れたカワニナは少しづつ崩れていき、吸収できそうです。カワニナは、近年、多くの川の川底がコンクリートになったため住めなくなりホタルが激減したといわれています。

 

 (看板)

 

ホタルの天敵は、昆虫類、爬虫類、魚類、鳥類といわれています。幼虫は水中で約1年間暮らしているので魚類に狙われやすく、陸に上がる僅か12週間の命ですが昆虫類の餌食になってしまいます。最近ではアメリカザリガニの好物といわれています。しかし、最近は、今時流行りの“インスタ映え”とかのカメラのフラッシュ“お持ち帰るり“が脅威のようです。

 

(つづく)

 

「白鳥路ホタル鑑賞の夕べ」

主催:金沢市環境政策課(協力:白鳥路ホタル友の会、金沢ホタルの会)


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