【浅野川大橋→中の橋】
金沢の気象台は3月30日、染井吉野が開花したと新聞発表がありました。去年より11日も早いというので、3月31日、毎年桜を撮影している主計町の“中の橋”へ出かけました。今年は各地でも例年より早いといわれていましたが、金沢は寒い日が続いていたので、そんなに早く咲くと思いもしなかったので晴れ間を待ってバイクを走らせました。
(去年の4月8日の主計町の桜・明らかに今年の方が開花が早い)
確かに、昨年4月8日に撮影した写真と比べると、今年は随分早いのがよく分かります。このまま余程冷え込まない限り、昨年は、開花日の4日後の14日には満開でしたので、新聞発表通り4日~6日には主計町の桜は満開のなりそうです。
(開花宣言;2011は4月8日、2012は4月10日、今年2013は3月30日)
(ぼんぼり①)
ご覧の通り、桜はまだまだ、それでもここまでくると、いかに寒気が続こうが1週間も経たないうちに花盛りですが、咲くまでは暫らくの間、主役は“ぼんぼり”でしょう。花が咲くと脇役どころか目にも留まらないのに、こんなにたくさん有ったのだと思いながらシャッターを切りました。
金沢の花見の“ぼんぼり”は、子供の頃から兼六園やあちこちにあり、春の兆しを告げる新聞紙面には毎年“ぼんぼり“の製作風景が載っていたので、よく知っていたつもりでしたが、桜が咲いていないので、見るものが無くて、しげしげと眺めていました。
(ぼんぼり③)
よくよく見ると、金沢風というのか、この“ぼんぼり”は、シンプルでちょっと品がよく?六角形で先が広がって形も良い、枠は赤、色はピンクのぼかしや裾に萌黄色のぼかしも入り、黒で書かれた楷書の筆文字が昔と変わらぬスタイルで日本情緒というか、風情を醸し出しています。
夜ともなれば、桜とマッチして白いキャラコを通して“ぼんぼり”のぼんやりとした明かりが桜を照らす風情が、昔、人ごみの中で、美しいと感じて見とれたお花見が想いだされ、同時に、ネオンやイルミネーションの巷も脳裏にチラ付き、ご無沙汰の夜桜見物に、今年こそはと、そんな気持ちになっています。
(一箱古本市ののぼり旗)
(テントを張って、店は殆んど源方院の本堂へ)
(一箱の古本)
3月31日は、主計町の源法院前での恒例の一箱古本市が開催されていました。生憎の雨模様だったとかで、主力は寺の本堂での店開きになったとか、いつもの様に道いっぱいの賑わいはありませんが、狭い本堂では、売る人、見る人、買う人が見分けが付かないくらいごちゃごちゃと一つになっていて楽しそうな雰囲気でした。
境内では、少しだけ花を付けたあの有名な“しだれ桜”は、まだこれからという感じでした・・・。