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のとキリシマツツジ

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【中能登町→羽咋市】
14日午後、知人に誘われ中能登町井田の圓光寺さんの“のとキリシマツツジ”を見に行ってきました。何処かの新聞で取り上げられていたとかで、真っ赤なツツジが満開だと聞くと、いてもたって居れなくて二つ返事で出掛けました。


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(圓光寺ののとキリシマツツジ①)


能登有料道路が無料化され、“のと里山海道”になって初めてのドライブです。GWはたいそう込んだと新聞やTVで見聞きしていましたが、その日は平日でもあり、思った以上に車も少なく、有料道路だっただけに信号機の少ない海道は、雑談をしているうちに、アッという間に柳田に、そこから下道を通り初めての圓光寺へ。


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(圓光寺ののとキリシマツツジ②)


こちら高野山真言宗熊野山圓光寺は、伝承によると養老年間(717~724)に、あの“泰澄大師”が近くにある不動滝の麓に草庵を設けたのが始まりだといわれています。中世に入り、この地に那智の“熊野権現”を勧請したことから「熊野神社」の別当となり、江戸時代には加賀八家の長家の菩提寺となり寺運も隆盛したそうです。


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(圓光寺の石碑)


(不動滝は、境内から500m離れた山にあり、滝に打たれると眼病、頭痛に霊験があるとされ、7月5日の滝開きには多くの人が訪れるそうです。)


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(境内にツツジと対照的な色のオダマキ)


圓光寺さんの本尊は阿弥陀如来像。寺宝の藤原時代に製作されという観音菩薩像と勢至菩薩像があり、今日お目当ての「のとキリシマツツジ」は寺院の庭にあり、昭和34年に中能登町指定天然記念物に指定されました。


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(樹齢が何と600年)


「のとキリシマツツジ」は、県内で一番大きいといわれ、庭に真っ赤な花を咲かせていました。根元から6株のツツジが池の後ろに横一列に長さ約13mに連なり、高さは約3m。樹齢が何と600年だとか、すでにカメラを構えた先客があり、私達のあとからも、ぼちぼちと見学者がありました。


(今年の開花は、1週間ぐらい遅れたそうですが、見頃はあと1週間ほど続くそうです。)


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(圓光寺の境内)


花は見事なもので、燃えるような深紅色の花は葉、枝、木すべてを覆い、辺りを真っ赤に染めています。花は成長が極めて遅く、長い年月をかけ能登の人々に大切に守り育てられたそうです。また、能登一円で幸せを呼ぶ花として、嫁入り時に花嫁に持たせたとの伝承が残っているそうです。


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(熊野神社)


お寺を出ると、杉並木の向こうに熊野神社が見え、歩いていくと右側から滝の音らしい音がして好奇心が募り、また、こちらに来れるどうか分からないと思うと、細い山道を前から車が来ないことを祈りながら不動滝まで登っていました。


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(不動滝)


流れ落ちる滝の高さは約20mだそうです。古くから石動山修験者の滝打たれの荒行の道場で、滝壺横に不動尊が安置されていることから不動滝と呼ばれているそうです。今は、がけ崩れの改修にクレーンなどの重機が入り、工事中のため霊験あらたかな雰囲気には少しかけるものの滝壺周辺は水しぶきがあがり、なかなかの迫力でした。


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(永光寺(ようこうじ)


帰り、まだ日が高かったので、羽咋市酒井町の曹洞宗洞谷山永光寺(ようこうじ)に詣でました。開山は瑩山禅師(けいざんぜんじ)で開創700年の古刹。立ち寄っただけですが、掃除の行き届いた古い伽藍と山中の静寂の中に立つと、何故か、また来ようと思っていました。


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