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着物が目立った“友禅燈ろう流し”

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【天神橋→中の橋】
“友禅燈ろう流し”を書くのが今回で3回目。今年は、最近face bookで“友達”になった素敵な加賀友禅のスタイリストの方に“行きます”と書いたので、美人に弱い私としては”何はともあれ“と出掛けました。


市民が見つける金沢再発見
(ミス加賀友禅)


朝から駆けずり回って遊んでいたので、少々疲れ気味、梅の橋から中の橋を何往復かしました。今年は、幾分浅野川の水量が少ないためか、川に“燈ろう“がうまく流れるように、何時もより川幅を多少太目にし小石の堤防を、川の中に流れの早い小川が作られていて、お世話をなさる方々のご苦労が窺えました。


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(浅野川に小石を積んだ堤防)


浅野川では、セレモニーが行われる梅の橋と大橋間の右岸は当然ですが、中の橋まで、右岸も左岸にも人・人・人。行き交う人の楽しげな姿を眺めていると、よく読む本の中に出てくる昔の浅野川の風情と重なり、あれこれ思い巡らしながら歩いていました。


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(燈ろう)


“木津桃”など露天の店が立ち並んだという大正・昭和、磧(かわら)も狭しと見世物小屋を掛聯(つら)ね・・・、大当したという泉鏡花が描く“滝の白糸”の明治、そして、相撲興行や掛け茶屋や佐々木泉景が描く浅野川大橋の七夕流しの藩政期に思いを馳せながら、最近忘れていた群集の中の孤独を久しぶりに楽しみました。



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(昔の浅野川大橋の七夕)


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(華やいだ雰囲気の右岸)


今年は、心なしが着物姿の女性が多いように思えました。多分、美人の加賀友禅のスタイリストに背中を押されての見物ということかも・・・。加賀友禅の行事ですから女性も男性も着物の人が多のはあたりまえ、今まで気付かなかっただけかも・・・。そういえば何年か前、当時の市長も着物でセレモニーに参加なさっていました。


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(着物の女性が多い)



7時少し過ぎ、市長の挨拶の頃には、まだ日が落ちてはいなくて“燈ろう”が10個ほど流れる頃から暗くなり“燈ろう”の明かりが素敵な友禅模様を浮かび上がらせたもの、東北の震災をテーマにした“日本がんばろう”と書かれたもの、それから、それから、それぞれの思いが描かれた大小の“燈ろう”が次から次に流されました。


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(市長の挨拶)
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(見つけた市長の燈ろう)


流される“燈ろう”は、天神橋から流されるものも含め、その数1200個。今年は39回目の“加賀友禅燈ろう流し“は、水の芸術とも言われる加賀友禅と浅野川の繋がりに感謝を表すもので、本来は友禅業界に携わってこられた故人の霊を慰め、水供養として今後の加賀友禅の繁栄を願うものだそうです。


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(幻想的な風景・・・写真がまずいか・・・)


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(6月1日の北国新聞記事)


しかし今では、業界の行事を超えて金沢の初夏を告げる風物詩。市民が初夏の一夜の幻想を楽しみ、また、親子3代で見物する家など、親子の絆を紡ぐ大切な行事になっています。


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