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作庭記と兼六園-上-⑩
【兼六園】13、滝を立てる順番《原文》滝を高くたてむ事、京中にハありがたからむか。但内裏なんどならば、などかなからむ。或人の申侍しハ、一条のおほぢと東寺の塔の空輪のたかさは、ひとしきとかや。しからば、かみざまより水路にすこしづつ左右のつつみをつきくだして、滝のうへにいたるまで用意をいたさば、四尺五尺にハなどかたてざらんぞとおぼえ侍る。...
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【兼六園】15、二、滝のおつる様々をいふ事《原文》或人云、滝をバ、たよりをもとめても月にむかふべきなり。おつる水にかげをやどさしむべきゆへなり。滝を立ることは口伝あるべし。からの文にもみえたる事、おほく侍るとか。不動明王ちかひてのたまはく、滝ハ三尺になれバ皆我身也。いかにいはむや四尺五尺乃至一文二丈をや。このゆへにかならず三尊のすがたにあらハる。左右の前石ハ二童子を表するか。不動儀軌云、...
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【兼六園】26、禁忌(建築と石の関係においての禁止事項)《原文》一、三尊仏の立石を、まさしく寝殿にむかふべからず。すこしき余方へむかふべし。これををかす不吉也...
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